"伊勢に帰る"ということ
こんにちは、中谷黄司です。
今回の記事は「伊勢に帰る」ということ。なんだか、こういうメディアで「帰る」というワードを使うと、ついアタマの中で「都会へ働きに行っていた誰かが伊勢に戻って来ること」と想像してしまいがちですが今回は違います。
そう、今回はただ単純に伊勢へ帰るだけのお話。「故郷へ帰る」ではなく、「家に帰る」と同じニュアンスです。ぜひ、伊勢ではない遠いところに住んでいる方に読んでいただきたい記事です。
伊勢へ帰る
伊勢は三重県南部、志摩半島にある市です。
観光・旅行においても立地上、どこかからどこかへ抜ける途中に立ち寄れることはあまりなく、目的地に設定されることが多いところです。
そんなところに住んでいる私達は、どこへ行くにも基本的に名古屋か大阪、ときには京都へ出なくてはいけません。つまり、帰ってくるときも必ずそういった都市を経由して帰ってくることになるのです。
たとえば、福岡から帰ってくるときは大阪を経由します。向こうを昼に出たら大阪に到着するのが夕方頃。そこから近鉄電車に乗り継いで、伊勢に到着するのは夜になります。もちろん空港もありませんので、飛行機を使う場合も同じです。
この、都市から伊勢までの最後の2時間~3時間がなかなかしんどいのです。
伊勢のほうまで直通している電車は多くありません。せいぜい1時間に2本といったところです。乗り換えのタイミングが良ければいいのですが、悪いと結構待ちぼうけを喰らいます。
また、夜になると松阪や名張・津など三重県中部の市までしか行かない電車も増えてきます。帰りが遅くなってヘロヘロなのに、途中で乗り換えをしてもっと疲れるという負のループに陥ります。なんなら、松阪まで特急で来たのにそこから普通列車に乗せられることもあります。これはめちゃキツイ。
そんな中での楽しみ
帰りが遅くなるときは、だいたい都市部で晩ごはんを食べます。時間調整もしやすいですし、帰ってしまうと遅くまで空いてる店も少ないもので。しかしそれは少し楽しみ。こっちには無いチェーン店を探して入ったりするのです、やよい軒とかね。
腹ごしらえを済ませ一段落したうえで、さあもう一踏ん張りという感じで電車に乗り込むのです。
伊勢に来るまでの間、いろんな駅でたくさんの人が降りていきます。
名古屋を出たときは立ち客もいた車内は、桑名・四日市と過ぎていくうちにだんだんと空きはじめ、津でまた人の出入りがあります。その後、松阪でもたくさんの人が降り、伊勢まで乗っている人は数えるほどです。
改めて、伊勢は随分南のほうにあるんだということを実感します。しかし、鳥羽や志摩はそれよりも先。志摩の人は伊勢でもまた乗り換えたりして家へ帰っているわけです。
どうでしょう、こうして見ると都心部から遠く離れて住んでいるわたしたちのことが、幾分愛おしく感じられるようになりませんか?不便なことがありながらも、日々せっせと生きております。
「伊勢はいいところですよ」「自然も多いですよ」と言うのは簡単ですが、表面上には見えてこない生活の中のいろんなこともあります。ここでは、不便なことも包み隠さず記事にしていければなと思います。
また次回もお楽しみに…。