僕たちのご褒美、NOPPO Local food laboratory

 

伊勢市駅JR側の改札を出て徒歩2分、我々FOLK FOLKスタッフが「自分たちへのご褒美」として通うお店がある。



ご褒美と言っても、背筋を伸ばして入るお店というわけでもなく、美味しい料理とお酒と会話を楽しみに行く料理店。




“NOPPO local food laboratory” 

その名の通り、背の高い店主が全国各地の地方食材を研究し、巧みに操る創作料理とパスタのお店だ。




そんな巧みに地方食材を操るお店の秘密を探ってきました。

今回の記事の担当はヤギュウ ショウです。



今年の冬のおすすめメニュー

  1. 低温調理された宮城県産牡蠣とイタリア産ドライトマトのポン酢和え

あたる危険も無く、生の食感を楽しめる低温調理された牡蠣を使用している。

和食のようなイタリア料理のような、どちらとも言えない料理。日本のものと海外のものをうまく掛け合わせたまさにLocal food laboratoryを表す一品。

宮城県産の牡蠣のコクのある味に、イタリア産のドライトマトのフルーティさが掛け合わさった、和伊料理。日本を強く感じるのか、イタリアを強く感じるのかあなた次第。




2. カニとあおさとカラスミの白味噌クリームパスタ

もちもちなパスタに絡まる濃厚なクリームソース。

白味噌クリームの奥に感じるのはあおさとカニの磯の香り。

カニとカラスミをふんだんに使った豪華なパスタ。
見た目も味もまるで宝石のような一品。
ワインでもビールでも誰かとでも一緒に食べたいです。個人的に。




3. アボカドとカニのタルタルソース

NOPPOでは珍しく唯一通年メニューにあるズワイガニとアボカドのタルタル。アボカドのまろやかさとズワイガニの風味を醤油で繋ぎ合わせ、トリュフで風味に奥行きを。

さらっと食べられるのに、旨味の奥が深い、ワインがすいすい飲めてしまう。



注意:メニューは変わります。食べたいものがありましたらお早めに!




会話から生まれるメニュー


「あれが食べたい。だったらこのドリンクはどう?」

「これが飲みたい。だったらこの料理はどう?」

NOPPOに行くとそんな会話がよく聞こえる。


一見ただのテンプレートな会話かもしれないが、ヒロキさんは絶妙にお客さんのことを感じとる。


「お客さんが一軒目か、それともたくさん飲んでから来ているのかで勧めるメニューは違うし、塩加減なども全てお客さんに合わせる。」


お客さんがどんな状態で行っても、その時のお客さんにとって最高の状態の料理を出してくる。

ヒロキさんへの絶対的な信頼が私たちにはある。




日本全国から人が集まる土地、伊勢。


すでに美味しい食材がたくさんある伊勢志摩で、他とは少し変わった視点で自身の料理を語るヒロキさん。




「毎年お伊勢参りをする方は全国でも多い。だからこそ、お客さんの慣れ親しんだ土地のことを話せるようになりたいし、郷土料理についてもずっと勉強していきたい。日本でも都道府県は47つあるが、市町村に分けるとさらに多い、またそれが世界に広がれば無限大の郷土料理に溢れている。まだまだ勉強できることはたくさんある。そう悩みながらずっと料理を作り続けていくんだと思う。」




もちろんNOPPOでも地元の食材を使ったメニューを食べることできる。

だがそれに加え、いろんな土地のエッセンスを含んだメニューもある。



だから、我々地元民からも観光客からも集まるお店になっているんだと思う。
時たまヒロキさんが旅先で買ってきた食材でフェアが行われるので、今後もNOPPOをチェックして欲しい。

平日でも夜遅くまで満席の日も多い。



いつ行っても同じメニューがあるわけではない。
あの脳みそが溶け出すような美味しさの料理が必ずもう一度あるわけではない。
だから私たちはNOPPOに通って、今の料理を食し、また美味しさを記憶して帰る。

ある意味私たちはNOPPO中毒なのかもしれない…。





FOLK FOLKからNOPPOまでは自転車で約10分。徒歩約20分。








NOPPO local food laboratory

営業時間:火ー木曜日 17時~23時(Lo.22時)
金曜、土曜 17時~25時(Lo.24時)
日曜日 13時~22時(Lo.21時)
定休日:月曜日、不定休月1.2回あり

住所: 〒516-0072
三重県伊勢市宮後1-7-36
座席数:12 席

HP: https://localplace.jp/sp/t200475691/

 




書き手

ヤギュウ ショウ

 
 
 
Michiya Higashiyama