今回紹介するのは、暮らしの道具店 and bull。

倉庫が丸ごとお店になっていて、大きく開いた入口が特徴的なand bull。

お店の中に入ると、店主のみささんに選ばれた一軍の商品が並んでいます。

ジャンル問わず様々な商品が並ぶ中、店主のみささんにお話を聞いてみました。

夜のand bullは、トイ・ストーリー状態！？

ジャンル問わず様々な商品が並ぶand bull。お店に並べる商品を選ぶ基準は？

「私の心に刺さるもの。別にIKEAの物でもいいし、古い物だけでもないんよ。逆に、これ絶対持ってこない方がいいって物も直感で分かる！目も合わせなくないって感じ。人形とか不気味な物も多いけど、うちに集まってる物は選ばれし良い一軍たち。うちの店、夜は絶対トイ・ストーリー状態やと思うもん。あんた、どっから来たん？みたいな。」

人が一番の財産

取材するなかで印象に残っているのが、店主のみささんとお客さんの楽しそうな会話。温かいお店だと感じたのには、ちゃんと理由がありました。

みささんがお店作りで心がけていることは？

「これを言うと経営者とかに、それはちょっと....って思われるかもしれんけど、本当に人が一番の財産やと思っとるから。もちろんお金が入ってこないとお店は動かせれへんのやけど、それよりも人やなって思っとる。だから、うちの店ってお金じゃないものがいっぱいあるんよ。人と交わるというか。人と話しとる時とかが、いちばんお店しとって良かったなぁって思うな。」

お店の大きく開いた入口も、お客さんが入りやすいようにという考えから。人が一番の財産という考えから、and bullという温かいお店が出来上がっているのかも。

全力投球の2時間

営業日は不定期で営業時間は13:00～15:00。限られた営業日と時間には、自分も楽しむという素敵な考えが。

「営業日が週2、3日の2時間やん？だから自分も行くのが楽しくてさ。お店行くのに、こんなにワクワクする人おるんかなってくらい。全力でスーパーウェルカムー！って。めっちゃ楽しんでやっとるなって思っとる。でも、今日お客さん来おへんやんってだらだら開けとるより良いと思っとって。それが何時間も開けとったら、「あ、いらっしゃせー。」みたいになるのが嫌なんよ絶対に。今は全力投球の2時間。」

人との繋がりを広げたい

お店以外にもイベントを企画したり、畑で野菜を作ったり様々な活動をしているそう。2024年は畑にも力を入れていきたいというみささん。そう思うようになったきっかけは？

「去年かな？災害のこととか、地震のこととか言われてるやん？うちの店がオープンした時ってコロナがあった時期で一時的に色んなことが閉鎖的になって。お祭りも知らん、人と触れ合ったらいかんとか。人との交わり方もすごく変わったと思う。じゃあ次何してかないかんのかなって考えとった時に、うちの店で出来てるお客さんとの楽しい近所づきあいがもっと広がれば良いなって思って。携帯が使えなくなってもあそこ行ったら大丈夫や！とか、食べるものない！あそこ野菜作ってなかったっけ？行ってみよ！とか。もっとみんなで今のうちに手を繋いでやれる人がちょっとでも多くいた方が。ここをベースにすごい長期スパンで見てるかも。」