旅先で八百屋を見るのも意外と面白いのかもしれない。

FOLK FOLKから自転車を走らせて20分程度のところにある、浦の橋商店街。

ここの商店街の下には、宮川の支流、清川が流れている。という面白い場所だ。

今回紹介するのは、その商店街の１つのお店、なかこう青果店。

担当はヤギュウショウです。

昭和５年創業、３代続く八百屋として地域の人から100年近く愛されてきた。

3代目ご主人の中村雅美さんの奥様、日衣子さんに今回お話を聞いた。

ハキハキとスムーズな口調で説明をしてくれたが、八百屋として店に立ってまだ2年ほどらしい。

新しい八百屋の形

なかこう青果店では、野菜や果物を売るだけでなく、大人気の生フルーツサラダ（日衣子さんが昔好きだったものを再現したそう）、ピクルスなど自分たちで調理したものも店頭に並んでいる。

インダストリアルな内装に色鮮やかな野菜や果物が並び、食材を買いに来ているということを忘れてしまうほどの楽しさがある。

ロゴや店内に飾られているポスターやイラストにもかなりのこだわりがあり、近くのデザイナーやアーティストにお願いしてできているそう。

昔ながらの八百屋から大きく変化したのにはあるきっかけがあった。

コロナによる打撃

コロナの影響で、もうお店を閉めようかと店主の雅美さんと話し合った。
しかし、行き場を失った野菜がたくさんあった。

「野菜がすごい余って、なんとかしなきゃ！というので始めたのがインスタです！」

もうそこから若いお客さんが増え、大忙し。

その波に乗り、お店のリニューアルに踏み切ったそうだ。

見事2020年11月にリニューアルオープンし、コロナによるピンチを打ち返した。

スムージーを出し始めた頃は、作っても作っても行列になるのが日常だったそう。
（スムージーの仕込みができるのは、お店の営業後18時から。毎日日付が変わる頃まで、仕事をし、早朝から仕入れに行く生活だったようだ）